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Bach: Well-Tempered Clavier Book 1 / Keith Jarrett
Bach: Well-Tempered Clavier Book 1 / Keith Jarrett
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キースがクラシックに本格的に挑戦した第一作
1987年2月ニュージャージー・オックスフォードで録音。キースがクラシックに本格的に挑戦した第一作と言える。ただ、あらゆる面でクラシックと本格的に対峙したのは次のハープシコードでのゴルドベルク変奏曲(1989年1月八ケ岳音楽堂で録音)だと思う。
なぜそう考えるかというと、キースの考えるバッハ演奏はバッハを素のままにということであるが、自分の楽器であるピアノでの演奏を本作は行っているからだ。キースの主張をとれば本作はハープシコードでの演奏でなければならかったはずだ。
キース自身も本作を録音後、その結論に達してか第二巻をハープシコードで録音している。
85年の『スピリッツ』よりクラシック音楽と自らを隔てていたキース。自らの音楽を問い直してもなお演奏したかったと言う結論のアルバムだが、まだ不完全さを抱えているのが演奏に出ている。この曲の決定的名盤はリヒテルが教会で録音したピアノ演奏だと個人的には思っているが、リヒテルにはまったく迷いが無く、キースには随所に迷いがある。
キースが自らの古典演奏の形を確立するには2年後のゴルドヘルクを待たねばならなかったというのが僕の結論だ。
柔らかな響き
ジャズ・ミュージシャンが弾くんだから、崩してあったりして、随分違って聞こえるんだろうなと勝手に想像していたんですが、極めてオーソドックスなピアノ演奏でした。(ちょっとがっかりかあな?)一つひとつの音を大切に弾いているのが伝わってくるようです。柔らかな響きですよ。
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