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Solid
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グリーン異色作、それでいて素晴らしいセッション
ジョンパットン、ベンディクソンとのレギュラートリオの録音や、幾つかのファンキージャズのセッション盤でグラントグリーンの魅力を味わい尽くすのも手だけれど、稀にあるこういう録音が彼のディスコグラフィーに彩りを加えている。
ここではジェームススポールディング、ジョーヘンダーソンの2管をフロント起用し、グリーンほかマッコイ、エルヴィン、ベースにボブクランショウというセクステット編成。
録音が64年といえばコルトレーンが不屈の「至上の愛」を吹き込んだのと同年だ。当然という事なのかエルヴィンとマッコイ、とりわけマッコイ色が濃厚に感じられる。冒頭のデュークピアソン曲からジョージラッセル(!)の名曲「エズセティック」、グリーン作のブルースもこういうメンバーでの演奏で新主流派のテイストが強く出ているのが以外と新鮮。ラッセル曲もいい意味でソウルネスが前面に出ている。テーマが新奇な印象を与えるだけで、基本的にはマイナー調の良質なバップナンバーだからだろう。グリーン、マッコイ、ジョーヘンたちもそれぞれの感覚、とくにこの時代とくゆうの新主流派的な行き方でうまく料理しているといえる。
とにかく全曲を通してマッコイとエルヴィンのテンションがすごい。これはグリーンのファンよりむしろコルトレーンの音楽を好きな人とって興味深い演奏になっていると思う。スポールディングも終始見事な名演奏を聴かせている。
グリーンのファンもコルトレーンのファンも、またエルヴィンやマッコイのファンも、それぞれの聴き方好み方でいろんな発見のできるいい盤だと思っている。
G.グリーンの異色作
熱心なグリーンのファンとはいえない私がこのディスクを気に入っている理由は、2曲目Ezz-Theticゆえである。かつてコンポーザ、アレンジャーとして一部で評価されながらもついに一般的な人気を得なかったG.ラッセルの作曲で、躍動美にあふれジャズ独特の緊張感が素晴らしい佳曲だと思う。この曲にはドルフィーをソロイストにしたラッセル名義の盤、若き日のマイルス-コニッツの競演盤などの演奏があるが、ハードバップ系ミュージシャンのプレイとしてはマックス・ローチ・プラス4と本盤が好演。
1曲目Minor League(D.ピアソン作曲)もドライブ感でぐいぐい迫る快演。J.ヘンダーソンもよいが、J.スポールディングが快調で思わずニンマリとしてしまう。この吹込みはBNのブルージー路線と合わなかったためかずっと発売されずに放置されていたと聞くが、メンバーも面白いし、演奏内容、特に冒頭の2曲は素晴らしいと思う。ただしグリーンの他の諸作とは趣を異にする。残りの4曲は個人的な好みではないが、まあ安心して聞ける演奏というか..。
正当な評価をされずに忘れられようとしている盤を個人的なコレクションに加えたいと思う人にはオススメ。グリーンのアーシーなプレイが今ひとつ好かないという人も一度聞いてみて欲しい。
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