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ボーン&バリ
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名盤と言うよりは・・・
トロンボーンとバリトンサックスという低音楽器の組み合わせはめずらしい。重くなりすぎそうなところを、ソニー・クラークのリリカルなピアノと軽めのドラムが入ることで音のバランスが良くなっている。
4と5以外はフラーのオリジナル。いい曲ばかりだ。フラーの才能を感じる。
「アルゴンキン」は軽快なバラード。
「ニタのワルツ」は一転して優雅な感じ。
57年の録音にもかかわらず全然古くない。ベースが一人遊びをしているところもあれば、ドラムが急にはしゃぎ出すようなところもある。演奏を楽しんでいるような愉快なアルバムだ。
名盤と言うよりは、「掘り出し物」と言う感じ。管楽器が好きな方は一度聞いてみたらどうだろう。
ジャズ喫茶で聴きたいアルバム
トロンボーンとバリトン。低音楽器のアンサンブルが柔らかくて温かい好盤。
特に(1)のブルースはジャズ喫茶の大音量で聴きたくなる演奏。
親しみやすいテーマ続くフラー、ヒューストンのソロは快調そのもの。
更にこのセッションの二週間前に初リーダー作「ダイアル・S・フォー・ソニー」
(フラーも参加)を吹き込んだばかりのソニー・クラークも素晴らしく文句の付け様が無い演奏。
以下、おおらかなスローワルツの(2)、クラーク節炸裂の(3)、フラーのメロディストぶりが発揮された(4)、
ヒューストンの角の取れた丸いバリトンが感動を呼ぶ(5)、そしてラストは熱いハードバップで。
当時のメンバーが音楽的にいかに充実していたかを知る事かできる1枚だ。
低音楽器の醍醐味、存分にどうぞ
こんなにずっしりとして重たいアルバムは、そうそうないだろう。低音楽器2本をフロントに据えたものなんて、まず珍しい。
内容はというと、カーティスフラー自身の調子が非常にいい。1957年のカーティスフラーは、よく鳴る。というのは、もっぱらの定説になっているが、本当にいい。
ブルーノートの番号でいうと、1571,1575,1576,1577と1570番台で、本作の1572も含めると5作も演奏している。それだけ信頼されるプレイヤーであったというのが、これからもわかっていただけるだろう。ちなみに前日の8月3日にはバド・パウエルのアルバムに吹き込んでいる。
それともう一人調子のいいプレイヤー。ソニークラークもそうだ。彼自身1500番台の後半は、ブルーノートのハウスプレイヤーのような存在でサイドでもかなりの数をこなしている。
アルバムタイトルの「ボーン&バリ」は、ただ単に重苦しい雰囲気にならず、明るい雰囲気で演奏されている。こういう鳴らし方もあるのだなと。
それと一曲ずつワンホーンで演奏されている。4曲目の「ハートアンドソウル」はフラーが、5曲目の「アゲイン」はヒューストンが。この演奏を聴けばどちらも歌心たっぷりのプレイヤーだとわかって頂けるのでは。
カーティス・フラー(tb)、テイト・ヒューストン(bs)、ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・テイラー(ds)
1957年8月4日
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