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The Lee Konitz Duets
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評価のわかれる「知的」な名盤
LP初出時、先生方の評価の高かったアルバム。ただわたしのまわりのジャズファンは誰も顧みようとしなかった。時代が変わって先生方の世代交替が進むと評価が落ち、「つまらない」などとおっしゃる先生も見受けられるようになった。知的に過ぎ、実験臭が感じられるというのだ。
タイトル通りデュエットを集めたもので、コニッツがマーシャル・ブラウン(tb)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ジム・ホール(g)、レイ・ナンス(vn)、エディ・ゴメス(b)たちと、次々と相手を変えて二重奏を繰りひろげている。全員で演奏したものは最後の“Alphanumeric”のみ。
で、何がつまらないのか。デュエットという形態そのものがつまらないのだとしたら、ずいぶん狭量なものだ。スタンダードが少ないから、というのならまるで素人。演奏より曲が問題だということになる。演奏がつまらないのなら、オーソドックスなコードによるジャズしか受け入れられない人だということだ。
事実、ここでの演奏は素晴らしくハイレベル。誰もが持ち味を発揮しながらのびのびプレイしている。編成が小さいだけで「実験」の臭いはない。スイング感も充分だ。リッチー・カミューカ(ts)とテナーで共演した“Tickle toe”など最たるもの。ディック・カッツ(p)やカール・ベルガー(vib)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)との組合せでは、ハードバップから脱却した新感覚のソロが聴かれる。67年という、まさに時代を感じさせる演奏。スタンダードが2曲あるが、それら古い曲を素材にしてもこれだけ新鮮な演奏ができるということを示しているのだ。名盤“Motion”の延長線上にある優れた録音といえるだろう。
結局は聴き手の感性の問題。ごく普通のリズムセクションをしたがえた脳天気にブロウするジャズとは、確かに大きな隔たりがある。この程度のものを「知的」などと言って欲しくないのだが…。
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