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古今亭志ん生 名演大全集 1 火焔太鼓/黄金餅/後生うなぎ/どどいつ、小唄
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火焔太鼓を聴こう
優れた噺家は、己の声のみで聴衆の頭の中に噺の情景を想い描かせる。
このCDからは道具屋夫婦のやり取りから屋敷の松の姿、
そして高座での志ん生師の動きまでもが伝わってくる。
ノイズが除去されたことで、このCDは非常に聞きやすく、
クスグリの入れ方も洗練され笑いが絶えることがない。
三代目小さんは夏目漱石をして「我々は幸せな時代に生きている」と言わしめたが、
その声に触れることができなければ、写真に納まるだけの「伝説の名人」でしかない。
志ん生は違う。その高座を見たことがなくても、
現役の「昭和の大名人」として眼前に現れてくれる。
我々は幸せな時代に生きている。
リマスタリング反対派からの賛辞(その1)
「火焔太鼓」「黄金餅」「後生うなぎ」の作品としてのレビューは、すでに随所で書かせていただいたので、私は、もう繰り返しません。
もう一つ、特に音楽の分野においては、演奏者が存命して自ら手がけない限り、リマスタリングは、コンピュータによる改編であって、許されない・・・というのも、私の基本的姿勢です。子のことは、音楽のレビューでは賛否両論で私はずいぶんと叩かれていますが。
しかし・・・昭和30年代の録音状況の極めて悪い中で記録された落語のテープを雑音を排除し、聞き取りにくい部分を聞き取りタスクすることは、決して演者の意図に反するものではないと信じます。
少なくとも、われらが古今亭志ん生師匠ですよ、「リマスタリングうう?魔術でも使うのかい?魔術でも何でも、あたしの声がよく聞こえるなら、あたしゃぁ、文句を言うもんかね。ご苦労さんなこった」で許してくれるでしょう。
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