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ヌードとこと小野田少尉のコンセプト・アルバム

81年発表の9作目。小野田少尉と言ってももう知らない世代も多いのかもしれないが、この作品はその第二次世界大戦で戦い、生き残った日本の兵士の物語を綴ったコンセプト作である。日本人ならまずは聞くべきだろう。メンバーは前作のメンバーに加えてゲストとしてメル・コリンズ(sax) が返り咲き、元T.レックス、スカイのハービー・フラワーズ (地下世界のダンディに参加した人物)、元コックニー・レベル、10ccのダンカン・マッケイ(k)が参加、作詞としてアンドリューの奥さんでもあるスーザン・ハーパーが参加している。全曲が共作を含めたアンドリューの手による曲であり、彼のソングライターとしての一つのピークを示す作品ともなっている。キャメルは意外とコンセプト作が少ないが、この作品もコンセプト作独特の暑苦しさは無く、それを意識することなく自然に聞ける仕上がりになっている。
キーボードのアルペジオにフレットレスのベースが唸る1.のイントロだけで心を掴まれる。近作のモダン・ポップス風の演奏だが、穏やかな爽やかさという変な表現を使いたくなる素晴しいメロディを持った曲に仕上がっている。これも名曲ですね。3.はピアノを活かしたこれまた美しいメロディを持ったバラード。中盤からはロック仕様となって力強いリズム隊と素晴しいギター・ソロが登場する。4−5.はスティーヴ・ハケットにそっくりな曲調。バックのメロトロン?のコーラスがプログレを強く意識させる。6.はタイトル通り南国の島の風景を思い浮かばせる曲。フルートによる印象的なメロディが心に残る。7.はアフリカン・ドラムにフルートのソロがのる、やはり南国の島のイメージを持った曲。

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重いテーマと思いきや

名作スノーグースに続くコンセプト・アルバムということで、期待を持って聴いてみた。しかも今回のは、第二次世界戦の終戦知らず、南方の孤島で29年も残存した日本兵がコンセプトということだった。まるでピンクフロイド並みの重々しいテーマを流麗なメロディ展開が身上のキャメルがどのように表現したのか大変興味を持った。

果たしてその結果を先決に言うと、どんなにテーマが深刻になろうともキャメルの煌びやかな流麗さは微塵も変わるところがなく、むしろ寓話であるスノーグース以上に、美しいメロディを持った作品となっている。またこれは多分に時代的なものもあるのだろうが、フュージョン系のスムース感覚が増し、もはやプログレのハードな要素は皆無といってもいい内容となっている。加えて、スノーグースでは全編インストだったのに対し、今作はボーカルものも数曲あり、それらのコンテンポラリーな雰囲気は、もはやAORと呼んでも差し支えないほどに洗練された印象を与えている。

今作の物語としては、孤島からようやく現代社会に戻った彼(兵士)だったが、文明の進歩についていけず失踪するという結末を迎えている。このオチのつけ方も実にウィットに富んでいてアイロニカルな様相を感じさせる。この辺り、実に英国的だなと思わされるが、このオチを見てもわかるように、キャメルの解釈としては、孤島の生活を悲観的に見てはいないということだ。それが分かると、この大自然を前にしたような美しい音楽の流れも、理解できる気がする。本編はつまり開放的ですらあるということだ。

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帰還兵の孤独を思いやる?

 今時の若い人には横井さん小野田さんといってもわからないかもしれないけれど、敗戦後もずっと隠れていたある日本人兵士の生きざまに、イギリス人が何を思い、共感したのか・・・? とかつてこのアルバムを聴いた時に不思議な気持ちになった昔が偲ばれる。
 キャメル独特の音楽詩劇、標題音楽としての1度聞いたら忘れられないメロディラインは相変わらず健在で、それでいてプログレよりももっと軽いポップな仕上がりとなっている。ある意味、キャメルのターニングポイントといってもいい作品である。

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キャプチュードだけで満足

前田になにがあろうと、誰に何を言われようと、この曲の旋律がひびいたとき、叫ぶがいい!前田前田の大合唱!! この曲を買わずして前田信者を名乗る無かれ!

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Mr.Oの帰還

このアルバムのサブタイトルは「Mr.Oの帰還」。
ルバング島で見つかった小野田さんのことです。

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