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ブックエンド(紙ジャケット仕様)

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聴く者の心に響く優しさ

私が若い頃に聴いたアルバム形式のA面は文字通り「Bookends」で全ての曲を挟む形になっており、コンセプトを強調した創りになっている。静かに昔を懐かしむ、そんな優しさと諦観に溢れた心温まるアルバムである。

「Old Friends」はそんなアルバムのコンセプトを代表した旧友を懐かしむ叙情溢れた曲。「At the Zoo」は動物園に佇む老人の姿を自身と重ね合わせて人生を振り返る、地味だが印象的な曲。「America」は当時のベトナム厭戦ムードを反映して、"自分探し"をする若者を描いた佳曲。「Mrs. Robinson」は同名の映画のテーマ曲で、文字通りロビンソン夫人の有閑マダム振りを皮肉った曲。「Hazy Shade of Winter」は日本のTVドラマの主題歌として使われた事で近年有名になった曲で、S&Gにしては珍しくリズミカルな曲調だが、歌詞は孤独を歌ったもの。

アルバム全体として地味に映るが、そこには人生に対する諦観、そしてそれでも自分の生き方を捜して行こうとする静かな決意が溢れ、聴く者の心を温かくしてくれるS&Gらしい佳作。

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