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For Your Pleasure
女装したアマンダ・レアのジャケットもクールな、1973年3月発表のセカンドアルバム。オリジナルのアナログ盤ではA面(<1>~<5>)にポップな楽曲を、B面(<6>~<8>)にアヴァンギャルドでプログレ風な楽曲を収録したつくりとなっていた。
英国で一大ブームとなったグラムロックの人気が下火になりつつあった時期に発表された作品でもあり、<1>や<4>では「グラム以後」の時代を予見するシャープでソリッドなロックを提示している。また<6>~<8>では、ブライアン・イーノの前衛的な資質が全開となり、テープ操作やシンセによる音作りが大きくフィーチャーされている。
しかしこの作品を最後にイーノはバンドを脱退。環境音楽やアンビエントテクノの祖としての歩みを本格的に始めることとなる。一方残されたメンバーは、ブライアン・フェリーを中心として、次作以降よりまとまりのあるバンドサウンドを構築していく。(今井直也)
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音楽的素人が作ったプログレ
表題曲も含めて、一部の曲を除くと、きわめてプログレ色の強い作品群です。にもか
かわらず、彼らにはテクがない(笑)。なので、普通の人がやらないような音楽がで
きあがるという訳。彼らにも2度と出来ないはず(最もこれはイーノのフィールドな
んですが)。
ある意味、音楽の即時性、一回こっきりという概念は初期ロキシーにこそふさわしい。
前半部も、ダンディなんだけで、自己陶酔の激しいフェリーのキャラが立ち始めると
いう意味で後の彼の活動が予見できる。
1stも衝撃的ではありますが、音楽的にも充実した(洗練ではない)本作は聞き所が
多いです。
ちなみに、ノーテク集団がプログレ的音楽を演奏するという初期ロキシーと、バカテク
集団がパンクを演奏するという初期ポリスは対照的事例として興味深い物があります。
ダークなイメージが冴え渡る名作
ロキシー・ミュージック73年発表の第2作。本作のキー・ワードはダークだ。まずダークなイメージが冴え渡るジャケット・デザインが素晴らしすぎる。夜の街に、黒豹を連れた黒装束の美女(?)、そして裏面は黒塗りの車に黒装束の運転手姿のブライアン・フェリー(?)という見事な統一感。これは一続きのアートとして鑑賞すべきで、紙ジャケットにうってつけのマテリアルである。この視覚的なイメージに呼応するように、ダークな詞・イメージの曲が多い。自殺する男の女性への遺書を歌詞にした#3、ヴィニール人形の女性をプールに浮かべるという猟奇的ワールドを唄った#4、ボーガス・マンに追いかけられる様を唄った9分を超す#5が本アルバムの性格を語るときに欠かせない。ラストの名曲#8もイメージは夜だ。ロキシーの看板の曲となったダンサブルな#1と#4、そして彼らの曲の洗練度の向上を物語る#2も夜の街に似つかわしい。ラグーンでさえグレイだ(#7)。このように妖しい魅力に満ちた作品だが、その引力は強烈だ。メンバー各自の力量、特にフェリーの歌の説得力の向上をその理由の1つに挙げることができるだろう。70年代の第1期ロキシーの作品の中では、サイレンに次ぐ傑作と私は評価する。
こんなカッコいいジャケットは見たことがない!
モノトーンとカラー、都市と野生、人間と獣、機械と生命体、未来と記憶、男と女…
絶妙なモチーフに、絶妙な構図と色彩。
このジャケットを飾るだけでおなか一杯。十分。中身は聞かなくてもいいw
冗談は置いといても、今のポップスに耳が慣れた人にとったら、
このCDを初めて聞くと「何これ!」って思うかもね。
もっさりとしたボーカル。自分勝手に鳴ってるサックスやキーボード。
解釈困難の歌詞…
でも、このCDがドライブでかかると、
「ドゥー・ザ・ストランド!!」って大合唱しちゃうんですよ。おじさん達はw
最後に、ジャケット内側のイーノの写真!そのヒラヒラwと化粧!最高!!
分岐点のアルバム
ジェネシスが1970年カリスマ・レーベルからリリースしたセカンド・アルバム「Trespass/侵入」のプロデューサー(ジョン・アンソニー)が録った6〜8が好きです。
ジョン・アンソニーは3曲を録っただけで首になって、残りはクリス・トーマスなんだけど
もしジョン・アンソニーが全曲プロデュースしていたらイーノは辞めなかっただろうし......
考えると本当に分岐点のアルバムです。
訳の分からなくなりそうな狂気の時代だからこそ、このアルバムを聴いてみて…!
ロックの名盤、4作目の紹介になります。
…昨今、非常に驚愕するような事件、親が子を、子が親を殺す、いじめ・自殺…監禁、詐欺等々とりわけ日本国内では…一体どうしたのか!…というような事件の連鎖が次々と目に・耳にします、毎日嫌でも。
ロキシー・ミュージックは本国イギリスでは当時デイヴィッド・ボウイーと競うほどの評価の高い、ロック・グループでした。ブライアン・フェリイの創り出す歌、曲調に独特の狂気があったから支持されたと僕自身は理解しています。若い世代のロック・ファンにはこのアルバムの中の、とりわけ「IN EVERY DREAM HOME A HEARTACHE 」という名作を腰を据えて、聴いていただきたいのです!今だからこそ…フェリィが既に34年も前に予見していた、こういう歌を。
「どの夢にも、心の痛みが 宿る」(拙者意訳)
夢は… どの夢にも 心の痛みが 宿る。 …僕が踏み出す一歩一歩は 逆に 天国から 僕を遠ざけるよう。天国なんて あるのだろうか 最近 そう思う…。
生活水準は 上がった そして マイ・ホームなんて立派なものを購入した僕。(中略) でも そこで何をするのか 祈るだけか 僕の人生は…。
(中略)そんな寂しさのゆえに 僕が購入したのが「あなた」。「あなた」という等身大の人形。通信販売で購入した「あなた」。ビニールのような完璧なつやつやした肌…僕の自宅のプールにも浮かぶ「あなた」。「あなた」に奉仕する事が 僕の最大の毎日の役目。
「あなた」の中に入っている、僕の生の息。完璧な空気で出来た僕の人形、それが「あなた」。
…思いっきり、膨らませすぎてしまって、大切な、大切な「あなた」が破れてしまった!…その時に…僕の心も破れてしまった…!
こういう曲が宝庫としてあるのが'60年代から'80年代初頭ぐらいまでのロック、です。気がついてくだされば…感謝。
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