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The Memory of Trees
多くの人にとって、エンヤはニューエイジ・ミュージックと同義語となった。その耳について離れない歌声、豊かに織りなされる清らかですがすがしいアレンジはこのジャンルで最高の部類に入る。本作に収録されたナンバーも、このケルト系のソングライターが評判にたがわぬことを証明している。「China Roses」や「Hope Has a Place」といったナンバーでは、幾重にも積み重ねた楽器の音色と極めて精巧なスタジオワークによって、伝統的なフォークミュージックの持つ素朴な気品が一層引き立っている。その成果は目もくらむばかりだ。英語、ゲール語、ラテン語のどの言葉で歌おうともエンヤは、少々心を波立たせることはあるかもしれないが、精神性と官能性の織りまざった奥深い音楽を伝えてくれる。(L.A. Smith, Amazon.com)
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キャリー・アン・モスとエンヤは似ている?
1995年リリース。彼女のサード・アルバム。
本作は日本でCMソングにもなった「エニウェア・イズ」が収録されていて人気が高い。最近では『冷静と情熱のあいだ』主題歌「ワイルド・チャイルド」(現在もHONDAエリシオンCMソングとしてオンエア中(●^o^●))を歌ったり、初めて日本語で歌った曲『菫草(SUMIREGUSA)』(この曲は松尾芭蕉の「野ざらし紀行」をモチーフにしているようだ)をバナソニックの『ビエラ』のCMソングとして歌ったりしている。日本人にはエンヤの『癒し』は不可欠のようだ。(●^o^●)
閑話休題。『マトリックス』のキアヌ・リーブスはエンヤの大ファンだそうである。この後の4thアルバム『ア・デイ・ウィズ・アウト・レイン』では、彼の主演映画『スゥイート・ノベンバー』の主題歌となる「オンリー・タイム」を提供している。そう言われば何となく『マトリックス』のキャリー・アン・モスとエンヤは似ているような気がするのは僕だけだろうか?(●^o^●)
珠玉の名曲たち
この作品を聴いてまず思うのは、まわりのノイズを気にかけることなく、安定した作品を生み出すことのできるすごさです。じっくりと作り込んだこの作品は、実に4年ぶりとなるアルバムですが、変わらない豊かな音楽性と、さらに広がったとも思える世界観には、純粋に感動します。
前作「Shepherd Moons」が、繊細な美しさの際立つ「青」を表現したアルバムとだとすると、この作品は、明るく躍動感のある「赤」を表現したようなアルバム。もちろん、それは素人のつまらない推測に過ぎないのかもしれませんが、「Orinoco Flow(オリノコ・フロウ)」を彷彿とさせるシングルカット曲「2. Anywhere is(エニウェア・イズ)」やタイトル曲「1. Memory of Trees(メモリー・オブ・トゥリーズ)」を聴くと、踊るようなわくわく感を感じずにはいられません。
もちろん、のちにベストアルバムやいくつものコンピレーション・アルバムに収録されることになる「6. China Roses(シャイナ・ローゼズ)」や「7. Hope Has a Place(ホープ・ハズ・ア・プレイス)」「11. On My Way Home(オン・マイ・ウェイ・ホーム)」をはじめ、インストゥルメンタルでも「8. Tea-house Moon(ティー・ハウス・ムーン)」など、珠玉の名曲ばかりを収録しています。
エンヤさんの作品を聴いていていつも思うのは、アルバムとしての完成度の高さと、ベストアルバムを作りには、すべての曲を収録するしかないのではないのか、と思ってしまうほど、収録曲のすべてが素晴らしいことです。コンピレーション・アルバム等でしかエンヤさんの音楽をご存知でない方は、ぜひ、手に取って聴いてみてください。
スピリチュアルな何か!
エンヤの本名はEithne Ni Bhraonain、1962年アイルランドのドニゴール州グウィードァ生まれ。いまも暮らしているその小さな村は、片田舎のまさに山の中の小さな集落。実家の父はちいさなパブを経営、夜になると近くの人々が集まってくる。約20分先には海岸線。アイルランドでもとくに海風がきついこの地方は、人間の存在さえも拒絶するような無言の絶景が目の前に拡がる。
ダブリンにもロンドンにもあえて出ることをせず、そこでの生活にこだわり続ける彼女の音楽には、イマジネーションの拡がりとインスピレーション、そしてはるかかなたにそびえ立つ気高い山を見たときに感じるような、言葉にならない精神的な何かを感じる。
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